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人間観察から見える自分の心

妹が亡くなって4ヶ月が経ちました。

妹の仕事を引き継いで仕事をしていると、日々感じることが多々あります。

私と妹は電話を通した声がそっくりなので、電話でお話しするお客様は、「あれ?いつもの事務員さんなのになんか変・・・」と感じられるようです。
妹はこの仕事を10年近くやっているので、おなじみのお客様も多く、ご来店くださった方は「あれ?今までの事務員さんは?」とか「○○さんいないの?」と必ず聞いてくださるのです。

最近は、「実は亡くなったんですよ」とストレートに伝えることにしています。
「いないので」とか「辞めてしまった」と伝えても結局あとで亡くなったことを説明することになったりするので、はっきり伝えることにしました。それ以上、どうしてよいのかも分からないので。。。

そうすると、最初は驚かれて次に「○○さんには本当にお世話になったんです」と言ってくださる方もあり、「こちらこそお世話になりありがとうございました。今後ともよろしく・・・」と言う会話の流れになります。
こちらもきちんとお礼を言えるので、この感じでいいのかなと思うのです。

驚いて涙を見せる方もいます。
そういう方を見ると、妹は皆さんに愛されていたんだなあと身内はうれしくなります。

でも、反対のリアクションをされる方もいるのです。
今日のお客様は、「いつもの事務員さんいないの?」と聞かれたので「いないんです」と応えると「失踪でもしたの?」と意味ありげな笑いで言うので、「亡くなったんです」と更に応えると「亡くなったんだ、そりゃ大変だ。だからここに写真が飾ってあるんだね。」と更にニヤニヤしながら言うのです。

このリアクションにはさすがにムッと来ると同時に、がっかりして一気に気持ちは急降下でした。
確かに他人にとってみれば何の関係も無い人に死に対して特別の反応をすることも無いのだと思います。
が、しかし、もう少し違う態度でもいいんじゃないの?と思ったら傷つきました。

このことについて、時間が経つにつれいろいろなことを考えます。
・どうしてあのお客さんはニヤニヤしていたのだろう。
・人の痛みを分からない悲しいひとだなあ。
・ニヤニヤしていたのは照れ隠し?冗談のつもりが最悪の答えが返ってきて動揺した上での行動?
などなど。

同時に自分の心も見えてきます。
・妹の死を聞いて、一緒に悲しんでほしい。
・お悔やみのひとつも行ってくれない人には感情的になる。
・妹が苦労していたと言われると、罪悪感に苛まれる。
など。

できるだけ、怒りを怒りとして持ち越さないように努力しています。
特にこちらの反応と違う人に対しては、過剰な反応をするので気をつけるように心を沈めます。
こうやって自分の心の状態や在り方が見えると、気づきも多いし、心がフリーズしないのでひとつの考え方にとらわれず怒りが増すこともありません。

相手の行動を観察し疑問を持ったり考えてみることで、自分の心を知ることができます。
自分の心を知ると、人の心も少し見えるような気がします。
そうすると、自然に気持ちの収めどころが決まってくるので、肩の力が抜けていくのです。

そんなふわっとした心でいることが、今の世の中には一番いいような気がします。

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